床屋さんは情報の宝庫。床屋のもう一つの世界。サロンの場とコミュニティーの場。

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家業の手伝いのために、仕事を退職して、床屋の世界へ。床屋とは「髪を切るところ」。当たり前である。この床屋の世界に舞い込んで、気づいたことは、「髪を切るところ」と同時に、「コミュニケーション」をするところということである。

そして、そんなコミュニケーションを通して、多くのことを学ぶことができるということに気づいた。

人は書物だけでは、知っているとはいえない。古代の哲学者は、ほとんどが討論や話し合いを通して、自らの知識や哲学的思考を深めていった。

床屋には色々な人がくる。

職業も多様で、女性より男性が多いが、年齢もバラバラである。

最近は若い人は美容院に赴く傾向が多いが、それでも30代、40代は今もなお、床屋さんで髪をかろうとする。床屋は徐々に街からなくなっていくように思うが、

そんな中でも、中年からお年寄りは、床屋、つまり理容を好む傾向がある。

床屋が好かれる理由として、

カットだけでは終わらない。シャンプーはもちろん顔をそる、そしてマッサージなど。

さらに、それだけではない。理容師とのコミュニケーションも、床屋の魅力かもしれない。

床屋さんは何をするところ

床屋って何をするところなのだろうか。

私はこの床屋の仕事に舞い込んで、じっくり観察してみた。

すると、カットはもちろんではあるが、

どうも、それだけではないように思えてきた。

それが、

「お客との対話」が豊富であるという点だ。

一人のお客をカットしてシャンプーからブローまで、たいてい20~30分はかかる。

その間、何をするか。やはり、理容師と会話をすることしかない。

もちろん、理容師が話し好きである前提はある。

それを前提にすると、お客との会話は必須であるようにも思えた。

天気の話しから、街のお店の話題、そして最新のニュースまで。

話すことは豊富なのである。

コミュニケーション力

そこで、理容師に向いているか、向いていないかは、スキル的なことを除くと

意外と

コミュニケーション力である、ように思う。

コミュニケーションとは。二つをあげたい。

一つは、情報をもっていること。

二つは、話し好きであること。

情報は、新聞を見たり、雑誌に目をとおしたり、世の中のことを知っていることである。

色々なジャンルに関心を持っていることだろう。

話し好きは、これは持って生まれたものだから、しょうがない。

もし、外国で理容師や美容師をすると、外国語はすぐに伸びると思う。

どんな留学よりも、どんな職業よりも、この理容や美容をすると

外国語のレベルは伸びるであろう。

トレンドを知る

「床屋でトレンドが知れる。」

そうなのである。

ここには情報の宝庫なのである。

今日はこんな話があった。

神宮球場の桜の木が、全国津々浦々から持ってきて植えた。

だから、地域の自治会からも、要求が多いということ。

お客さんは知らなかった。床屋さんに行ったことで、身近なことを知る機会となった。

ある唐揚げのお店がオープンした。繁盛してるのかどうか。など。

兎に角、多くの話題がこの床屋に行けば、知ることができるということである。

最新のニュースから身近な話題まで

床屋の待合の席にはかならず週刊誌と新聞がおかれている。

それを見ることができるが、それを見ながら、髪を切ることもできる。

よって、よって床屋はどこまでも、雑誌類や新聞に接することができる。

それだけなく、

最新のことから身近なことまで、あらゆるニュースに接する機会が多い。

リラックスしながら、ニュースのことに接することができる。

これほど人を安心させて、かつ知能も満足させることができるのは、

ほかのどこにあるだろうか。

最近はマッサージなどに行くと、会話しながら施術をしてもらうことも可能であるが、

うつぶせになりながら、会話をするのもかなりきついものがある。

よって、座りながら話、特に最近のニュースに接することは、

大人の世界では、かなり満足できる時間ではないだろうか。

人は常に世の中がどう動いているのか気になる。

そして

ほかの人がどう思っているのかも気になる。

さらに、このコロナ禍の時世。人と接する時間は少なくなってきている。

飲み会、会合、集まりが少なくなってきている。

それだからこそ

人は、気楽に最新の話題を人と話すことで、どこか世の中を知ったという

優越感を得られるのではないだろうか。

そんな場所が、最近では少なくなっている中、

床屋は絶好の場所ではないか。

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